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from Hip

2019.04.01

From Hip -4月号- 春爛漫の四月です。

こんにちは。
春爛漫の4月です。
今年の桜は早くから咲きはじめ、入学式までもってくれるのかハラハラものですね。

おかげさまでHIPでは、3月のひと月間に、130名様からの卒業式ご列席のお支度に関わらせていただきました。
まず、先生方はみなさま「卒業式」という学校行事の中で最も大切な一大イベントに臨まれるという緊張感をキリリとお持ちになり、早朝からシャキッとお支度をなさいます。こんな先生方を拝見できるのも私たちの仕事ならでは。お若い先生たちは皆様口をそろえて、『今から胸がいっぱいです』とお話しされますし、退職を控えた先生方も、『最後の卒業式、最後の袴です。』と感慨深いご様子です。
またいよいよ社会人にデビューなさるお嬢様たちにとっては、学生最後の晴れ姿です。親御様よりもお先に拝見してしまい、申し訳ないような、美容師冥利に尽きるような、そんな思いも致します。

先月のこのコーナーでもお書きしましたが、小学生のお嬢様たちの袴姿は、それこそ、初々しくかわいらしく、誰よりも先に拝見してごめんなさい、と思います。
賛否いろいろなようですが、「装う自由」も必要ではないかしら?とも思います。
実際は、十三詣りの年齢でもありますから、この年頃の子供がこの時期にまさに着物で祝うということは時宜にも適っているようにも思いますが…。
恵方巻きの習慣が関西から伝わってきたように、じきに十三詣りも関東でも一般化するかもしれませんね。
いずれにしましても、幼かった少年少女たちが卒業という節目に際して、おのれの来し方行く末に思いを馳せる最初の経験となることだと思います。大事にしてほしいですね。

日本の装いは、実はとても便利なもので、そのいでたちで、その方のお立場が分かるようになっています。
日本髪の髷は、そのお立場によって変わり、化粧の仕方も変わります。ミスなのか、ミセスなのか、未亡人か、もう嫁に行ける年なのか。男性ならば、裃の小紋の柄で、所属がわかったり、階級により使える色が決まっていたりと、知れば見えてくるものがたくさんございます。
こんなに楽しくも深い民族衣裳ですから、誇りを持って、たくさんの機会にお召しになるべきです。

HIPでは今年も早くからお問い合わせをいただいております卒業袴の受注会を、4月27~29日の3日間、平塚市中原にございます ブライズルームHIPにて行います。
新しく、当日はお召しになれない学校のお嬢様たちに向けて、撮影のみコースも設けました。
冷やかしも大歓迎です、ぜひご来場くださいませ。

何もかもが新しく始まる月です。心も、髪も、装いもリセットして、新しい一歩を踏み出しましょう。
さあ、HIPのドアを開けてください。
この続きはサロンで

2019年4月  山宮博子

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